interview #09

正しい判断を積み上げて
「信頼」を築いていく

信頼性保証部 品質管理課 /
2014年入社

Q1-Job description

仕事内容

お客様にご意見を真摯に受け止め、品質の改善に活かす

品質管理課に所属している私の主な業務は、製造および品質試験データの収集とその解析、そして解析結果を製造現場や試験現場にフィードバックすることで、常に高品質な製品が製造できるように適切にコントロールしていくことです。
品質管理課は試験チームと管理チームの2つに分かれています。試験チームの役割は、造られた製品の品質を様々な手法を用いてチェックし、科学的なデータを取得することです。製造に使う原料や包装資材、製造の中間工程のサンプルや、出荷前の最終製品、市場に出てからの製品などに対して品質試験を実施しています。一方、私が所属する管理チームの役割は、製品の品質全体を適切にコントロールすることです。製造工程や製品試験で得られたデータを用い、品質規格に適合しているかの確認や過去の品質データの解析によるトレンド分析をおこなっています。もしも品質課題が見つかった場合には現場へのフィードバックなどの改善活動にも取り組んでいます。
お客様の健康を守る医薬品は常に高い品質が維持されなければなりません。多岐に渡る製品を販売していく中で、大小様々なご意見をお客様からいただくことはありますが、頂いたご意見はすべて真摯に受け止め、ひとつずつクレームをなくしていくことが品質の向上の第一歩だと捉えています。この仕事で一番大切なのは嘘をつかないこと。品質管理課だけに限ったことではありませんが、嘘をついたり隠したりすることは絶対にやってはいけない行為です。仮に品質試験で異常な結果が出たとしても、隠さずに真摯に受け止める。最終的にお客様の手に渡るものだということを常に意識しながら、責任を持って仕事に向き合って取り組んでいます。

Q2-Job satisfaction

仕事の楽しさ

品質の最後の砦として、
責任感とやりがいを感じる日々

一般的な品質管理と聞くと、ルーティンワークをイメージするかもしれませんね。ですが、大峰堂は製品の種類がとても多いのもあって、毎日同じ製品のデータを確認するということは滅多にありません。試験のバリエーションも豊富でいつも新鮮な気持ちで仕事と向き合えています。さらに、私たちが扱う漢方薬は西洋薬とは違って天然物を原料としているため、他の製薬企業では見ないような変わった方法で品質管理をおこなっている場合も多いです。日々多様な製品に触れる中で、ルーティンワークというよりむしろ自分で考えて行動したり、新しい知識を得たりする機会にも恵まれていますね。課題の抽出から対応策の考案まで、どのようにすれば一番良い形になるのかを常に考えながら進めています。もちろん困難に直面することもありますが、とてもやりがいを感じる仕事です。
1人1人の主体性を大切にする雰囲気が品質管理課内にはあって、「もっと働きやすくするには?」「もっと品質を高めるには?」などの意見があれば即行動ができています。
今はこんな仕事をしている私ですが、実は大学はバイオ系専攻で、品質管理課で扱うような分析機器を触ったことはありませんでした。就職活動を機に品質の合否の判断を出すという責任感のある仕事に興味を持って、今までの専攻は関係なくこの仕事を志望しました。実際、品質管理では物事を正確にやり遂げることが求められるため、性格的にも向いていると自覚しています。製品が市場に出る前の最後の砦として、この仕事を追究していきたいと思います。

Schedule

1日のスケジュール

  • 7:30
    出社・メール確認
  • 8:00
    試験結果の確認
  • 9:00
    品質管理課 朝礼
  • 9:10
    試験結果の確認(続き)
  • 10:00
    試験で出てきた課題の原因追及
  • 12:00
    昼休憩
  • 13:00
    品質設計について関連部署と打ち合わせ
  • 15:00
    公定書の確認
    (医薬品の色々なルールが定められている文書)
  • 16:00
    試験で使用する作業手順書の作成
  • 17:00
    退社
Q3-Desired personnel

求める人材

些細なことに気付ける目、みんなのために意見するチカラ

品質管理課の仕事で一番必要なのは、専門的な知識ではありません。それ以上に「これはおかしいな」と気付ける目を持っていること、そしてその意見を周りにきちんと自分の言葉で伝えられることです。また、製造現場で働いている方が些細な変化として感じるような、試験データに表れにくい異常を、「現場からの声」という形で汲み上げるケースもあります。
このように他部署との連携でさらなる品質向上を目指していくことも必要ですので、自部署だけに囚われないコミュニケーションも重要になってきますね。製品を製造するプロセスで、それぞれの関連部署とやりとりをする機会も必ず出てきますから。品質を高めていく上でベースになるのは製品に関わる従業員ひとりひとりの意見や発見です。なので、製造現場の人と気軽に意見交換でき、コミュニケーションをとれるような雰囲気作りも意識していきたいですね。何か問題があったときは「じゃあ今からそちらに行きます」と、すぐに製造現場に入っていけるようなフットワークの軽さがあるとみんなから頼りにされると思いますし、スキルで言うと統計学の知識やデータを読み取る力があれば仕事で活かしていけますよ。

Q4-Future goals

今後の目標

お客様のために、より高度な「攻めの品質管理」をめざす

現在はできあがった製品の製造データや試験結果をもとに、品質の規格適合・不適合を判断していますが、もし仮に漢方薬の原料である生薬の段階で製品の品質を予想し判断できるとしたら、おそらく業務プロセスに大きな変革が起きることは間違いないでしょう。たとえば「この生薬ロットなら漢方処方Aは問題なく製造できるが、漢方処方Bはできない」といった判断が事前につくようになると、生産コストや品質リスクの大幅な削減につながります。さらには、製品の完成までに品質に影響を与える新しいパラメータを見つけていくことで、製品が完成する前から品質を管理する「攻めの品質管理」の実現も可能になるのです。
そのためにいま挑戦しているのが、経験則を数値化していくこと。天然物であるがゆえにこれまで感覚頼りになっていた要素を数値として見える化できれば、今まで判断が難しかった品質の違いを客観的に判断できるようになり、より高度な品質管理システムにつながってくると考えています。もちろん、データを見て、正しい判断できるようなるためには、私自身で統計学に関する知識をインプットしていくことが欠かせません。大峰堂の最終目標はなんといっても「お客様にとって良い品質の製品」を作り上げていくこと。品質管理の立場から、お客様にとっての品質基準でもある「信頼」を、もっと高めていけるように今後も取り組んでいきたいですね。

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