大峰堂薬品工業には複数の農園があり、生薬を育成しています。
芍薬の花が満開になりました。
芍薬は、ボタン科のシャクヤクの根を乾燥したものになります。
漢方としては、補血、止痛の効能があり、血虚(血の不足状態)、腹痛、筋肉痛、痙攣痛などを目的として加えられます。
芍薬はたくさんの漢方薬に含まれており、例えば婦人用漢方薬として有名な当帰芍薬散、こむら返りなどの特効薬として有名な芍薬甘草湯、乾燥肌に栄養を補う当帰飲子などが代表的です。
芍薬の花は大輪で美しく、昔から「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれています。
観賞用としても大変好まれていますが、薬用で生育している場合は、根に栄養をゆきわたらせるため、花を咲かせないように蕾の状態で切るようにしています。
今回の写真の芍薬の株は、研究用のものでモニターを付けているものになります。
毎年毎年、順調に株が増えていっており、社員の目を楽しませてくれています。