現代の日本は巷にものが溢れかえっており、非常に豊かな社会だといわれています。20世紀は物質文明の発展した世紀でした。素晴らしい科学技術が発達し、人々の生活は飛躍的に豊かになりました。しかし人は生活の豊かさを追求するがゆえに、目に見えないこころというものを少し置き去りにしてきたように思います。それが故に昔には考えられなかったような問題が日々たくさん起こっています。物質面で豊かになった現在、再度人間のベースとなるこころというものが見直され、21世紀はこころの世紀とまで言われています。実は人間の健康もこれと同じなのです。古来より「心身ともに健康」という言葉があります。目に見えるからだと目に見えないこころ。こころとからだは互いに影響し合っています。からだが疲れていれば、こころも疲れます。その逆も同じです。そうした意味では、今世紀の医療は心身の健康―健康の豊かさ―を求める時代になるでしょう。また、社会のニーズとして温かみのある医療が求められる時代になるでしょう。 それはまさしく私たち大峰堂の目指すべき方向にほかなりません。
まず弊社のこだわりです。明治33年、天満村根成柿(現奈良県大和高田市根成柿)の地で創業して以来「薬業一筋」に歩んできたことからもわかるように、その歳月を振り返るとき、故知に学び、良いものにこだわる姿勢は常に変わりませんでした。時代が移り変わるなか、その時代、時代が要求するものを供給し続けてきた結果として、大峰堂の医薬品は皆様に親しまれることとなりました。現在では医療用漢方薬、OEMやプライベートブランドでの一般用医薬品の製造販売を主軸に、多岐にわたる漢方薬の研究開発と製造販売を行う一方で、創業以来からの配置用医薬品、そして近年では超臨界抽出をはじめとする高い独創性を持つエキス抽出技術をベースとした新たな天然素材の研究、共同開発なども積極的に手がけています。
創業以来のこだわりの経営は今も守り続けています。天然物を扱うが故に何よりもまずは原料にこだわります。どんな秘境であっても生薬の産地には直接足を運び、科学的な品質管理はもちろんのこと、伝統的な手法である、目で見、手で触れ、ときには味わい、その香りを嗅ぎ、納得のいくまで良いものを求めます。もちろん、それらの生薬を使ったエキス製造工程も厳格に管理しています。大和高田の本社ビルや五條の奈良工場にある各エキス抽出プラントや定温立体自動倉庫をはじめとする各生薬倉庫などの設備群は、厳選された生薬の持つ高いポテンシャルを余すことなく伝えるためには必要不可欠なものであり、それらによって高度な技術と学術的研究に裏打ちされた弊社GMP対応製剤包装工場での安全で品質の高い漢方薬をはじめとする医薬品の製造工程の実現を可能にしているのです。
私たちは品質に対して、大いなる自信があります。ともすれば品質にこだわるがゆえ時には厳しすぎると映ることもありますが、それもお客様の笑顔がみたい一心からなのです。
元来、伝統医学および生薬は自然と人との共存共栄の精神に基づいて発展してきた文化です。中でも、大いなる自然を感じながら私たちの心と体を癒すお手伝いをしてくれる― それが自然の恵みである生薬です。まさに生薬は人と自然との架け橋になっています。大峰堂の医薬品には、自然が与えてくれる温かさとともに私たちの品質へのこだわりから生まれる厳しさが共存しています。
弊社の目標は世の中のお役に立つ「健康創造総合企業」になること。それは創業以来得意分野であった漢方薬を中心とした医薬品製造を事業のベースとし、その上で、さらにその原点である天然物からの製品づくりをベースに新たな素材探索研究、エキス抽出技術を深堀し、製造技術を追求することによって世の中の笑顔を増やせるような企業になること。そのために本社工場の製造能力や、技術の向上を図りながら、2006年4月には超臨界抽出プラントやアルコール抽出プラントを装備した奈良工場を竣工させ、2007年4月にはロンドンにて伝統医学素材研究法人を設立し、世界との素材研究の窓口を新たに設けました。2009年にはドバイのヘルスケアシティーにおいてインドスリランカの伝統医学であるアーユルヴェーダをベースとしたアンチエイジングクリニックを開業すべく現在精力を注いでいます。私たちは事業領域を限定しません。あらゆるフィールドにおいて無限の可能性を追求することこそが「健康創造総合企業」を目指す私たちの使命であり、アイデンティティーなのです。
大峰堂は、お客様、お取組み先様をはじめとする皆様に支えられて今日までまいりました。そのありがたみを噛み締めながら、これからも「漢方薬をベースとした提案型医薬品製造企業」「フィールドを選ばない天然物をキーワードとした健康創造総合企業」を目指して邁進してまいります。そして常に新しいことにチャレンジし続け、全社一丸となって創業以来の理念である「お客様が求めているもの」、「社会が必要としているもの」を提供し続けます。
皆さまには引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。